エミレーの鐘

エミレーの鐘

 半月城(パンウォルソン),石氷庫(ソクピンゴ)と廻って雁鴨池(アナプチ)に着いた頃にどしゃ降りの雨になってきた。本当にひどい暴風雨だったが、自転車をこいで国立慶州博物館に逃げ込んだ。街全体が世界遺産という古都だけあって、展示品の質・量ともに充実している。門のそばにあるエミレーの鐘は、鋳造の際に幼い女の子を人柱にしたと言われ、できあがったこの鐘の音はその子の「エミレー(お母さん)」という叫び声に聞こえるという。771年に完成した韓国最古で最大の鐘である。

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デジカルビ

デジカルビ

 宿(大明荘旅館)のお兄さんにお薦めの夕食はないかと聞いたら、デジカルビを薦められた。初めて聞いた単語だったが、ようは豚のあばら肉である。そしてわざわざフロントを離れて、歩いて1,2分の近所の店まで連れて行ってくれた。韓国では(安いから)デジカルビの方が人気があるのだという。昨日の(牛の)カルビが高いと感じていたので、その説明に納得した。韓国の国民的なお酒眞露をやりながらだが、やっぱり肉は店員が焼いた。2人前7,000ウォン(約700円)。

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テンジャンチゲ

テンジャンチゲ

 締めにテンジャンチゲを頼んだが、これも宿のお兄さんのお薦めだ。みそ味の熱くて少し辛いスープで、韓国版みそ汁だ。これがまたコクがあって美味い。オンドルにこのチゲがあれば、寒い冬でもものともしないね。4,000ウォン(約400円)。

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ハングルの看板

ハングルの看板

 大邱行きのバスに乗る前に、バスターミナル周りの店の1つで朝食を食べた。日本同様、写真入り看板は比較的多い。
 ハングルの看板と言えば、韓国だけに生じる重要な問題に気が付いた。それは道路の看板とガイドブックを照らし合わせることができないのだ。例えば慶州であれば、看板には경주と書かれ、アルファベットでGyeongjuと併記されるが、漢字表記はない。ガイドブックの漢字で書かれた地名を見ても韓国語の発音はわからない。つまり字的にも音的にも両者を照合できないのだ。韓国・中国以外では地名はカタカナで書かれるから、併記されたアルファベットと音的な照合ができる。中国なら、読み方がわからなくても字を照合できる。つまり韓国だけに生じる問題なのだ。

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大邱高速バスターミナル

大邱高速バスターミナル

 列車に乗ることができずに残念だったが、バスは慶州を8:00に出て大邱には8:50に着いた。思っていたよりかなり早かった。大邱のバスターミナルは、慶州とは違い東大邱駅のすぐそばにあったので交通の便は良い。この看板にあるように、東大邱駅の周辺には全国各地へと向かうバスターミナルが4つもあり、バス網が発達していることが解る。慶州→大邱も15分間隔で出ており、早くて安くて便利なのである。高速バス慶州→大邱間3,000ウォン(約300円)。

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大邱地下鉄中央路駅

大邱地下鉄中央路駅

 ただの道路工事のように見えるが、この交差点は大邱市内の地下鉄中央路駅の真上。そう、3ヶ月前の2月18日に起こり、192人の死者を出した地下鉄列車火災事故現場である。本来なら東大邱駅から海印寺行きのバスが出る西部市外バスターミナルまでは地下鉄1本なのだが、事故の影響でバスによる振替輸送だった。事故のことを忘れていて、西行きのホームが閉鎖されている地下鉄の東大邱駅でウロウロしてしまい、駅員に状況を教えられた。振替輸送のバスの中より撮影。

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大邱西部市外バスターミナル

大邱西部市外バスターミナル

 振替輸送バスは教大駅で降りて、そこから西部市外バスターミナルのある聖堂池駅までは地下鉄に乗った。海印寺は大邱市内からバスで1時間半も乗った山の中にあるので、バスの本数が心配だったが、15分に1本程度出ており全く問題はない。東大邱駅の駅員に西バスターミナルに行きたいと言ったら、すぐに海印寺に行くのかと返ってきたので、たくさんの人が利用する主要路線になっているだろう。

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カメの台座

カメの台座

 路線バスは初め街中そして途中からは山道を走り、1時間半で伽○(にんべんに耶)山(カヤサン)国立公園に到着した。終点で降りたのだが、目的の海印寺は500mぐらい手前にある。大変長い参道にはいくつもの石碑がある。縦長のものも横長のものもあるのだが、なぜか台座はカメである。縦長のものは1匹で支えている。なぜカメなのかはわからない。

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海印寺(ヘインサ)一柱門

海印寺(ヘインサ)一柱門

 バスの走る道路からだいぶ(15分くらい)歩いてようやく門に到着した。この門は一柱門という。慶州の仏国寺でも遠足に出会ったがここでも遭遇した。なかなか美しい門で、門までの距離感と数段の階段のおかげか記念撮影に適しているようで、次の学校のクラスもこの場所の順番待ちをしているほどのお約束の撮影ポイントのようである。

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八萬大蔵経

八萬大蔵経

 慶州と釜山がメインの今回の旅行で、わざわざ1日をかけてここ海印寺にまでやってきたのは、この世界遺産にも指定された八萬大蔵経を観たいがためである。大蔵経とは仏教の経典や注釈書の総称で、海印寺の本堂である大寂光殿のさらに上にある校倉造りの大蔵経版庫の中に、8万1258枚の版木が収められている。仏教における最高の経版を集めた、さしずめ図書館である。版庫は風通し良くできているが、中には入れず格子の外からの見学となる。版庫はピーンと空気が張りつめたまま、時が止まってしまったかようである。

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八萬大蔵経の版木

八萬大蔵経の版木

 八萬大蔵経は11世紀に1度作られたが焼失した。現存するものは高麗23代王高宗の命によるもので、15年の歳月をかけて1251年に完成し、1398年に海印寺に収められた。以後度重なる火災に遭っているが焼失をまぬがれている。版木は、樺板を海水に浸して蒸して乾かしてを数年かけて行ったもので、両面に14文字×25行の経文が彫られている。この版木から刷られた教本は室町時代に日本にも伝わり、複数の寺に現存している。見えているのは1枚1枚の版木の見出しで、経文の彫られた彫面は展示してある1枚だけ見ることができる。

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海印寺(ヘインサ)大寂光殿と三層石柱

海印寺(ヘインサ)大寂光殿と三層石柱

 海印寺は釜山郊外の通度寺、光州郊外の松広寺とともに韓国三大名刹の1つに数えられている。建立は統一新羅時代の802年だが、その後何度か焼失し、朝鮮王朝末期に再建された。本堂である大寂光殿の前にある三層石柱は建立当時のものである。

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写真待ち

写真待ち

 4枚前の一柱門を背景にした記念撮影を待つ女子生徒たち。後ろに見えるのは世界遺産を示す石碑。中学生,高校生といっても、そもそも外国で学生服などを見ることはないので、こんな光景を見ただけでも日本と通じるものがあるなあ感じる。

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トイレ待ち

トイレ待ち

 年格好からすると女子大生であろうか。日本でも女子トイレが混雑していると男子トイレに入る女性(おばさん)が居るが、若い女性はまず居ないし、よほど行列になっているときに限られると思う。しかし韓国の女性は強いのか平気なのか当たり前なのか、それほどの待ちでもないのに、男子トイレを使っている。しかも20歳前後の女性が、というのが驚きである。(トイレがここにしかないわけではなく、少し歩けばまたある。緊急度は低く、どちらかというと連れシ○ン程度ではないかと思う。)

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バス待ち

バス待ち

 海印寺には約2時間。15:00にバス停に戻ってきた。向かうのは釜山だが、大邱まで戻って乗り換えると遅い時間になってしまう。ガイドブックに釜山行きが1日1本だけあると書いてあったので、切符売場のおばあちゃんに聞いてみることにした。「釜山」と言うと「ゴリョ」と返ってきた。ゴリョって何のことか解らない。英語は通じない。おばあちゃんだから漢字は書けるかと思ったが、漢字もダメ。(目が悪いからか)ハングルの地図ですらまともに見られない。この切符売場での会話は、大変苦労した末約20分もかかって、最後は遠足の小学生とその先生にも手伝ってもらって、ようやく成立した。

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ゴリョ(高霊)バスターミナル

ゴリョ(高霊)バスターミナル

 ゴリョとは大邱との間にある地名であった。大邱行きに15:30に乗って1時間弱、高霊(ゴリョ)に到着。ここで約10分の待ち合わせ、切符を買い直して釜山行きに乗り換える。ゴリョは地名なんだから漢字ぐらい書いてくれよ、おばあちゃん。それでも苦労した甲斐があって、日が暮れる前に釜山に着くかもしれない。海印寺→高霊2,700ウォン(約270円)。高霊→釜山8,600ウォン(約860円)。

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