2006.01.17

「エネルギー法」講習会

会社の部署の打ち合わせが週に1度ある。
(日本建築)学会等、社外講習会の案内を示すのはたいてい私の役目だ。
私が担当と決まっているわけではない。
ただ学会に個人で入会している人が少ないし、
またインターネット等で良くアンテナを張っているという点で、
私の情報網によく掛かるということだ。

「エネルギーの釣合いに基づく耐震計算等の構造計算」
いわゆるエネルギー法が昨年施行された。
とは言っても正確にいつからなのかは記憶になかった。
6月に公布され、9月1日から施行のようだ。

(日本建築)センターにはあまりアンテナを張っていなかったが、
何かの機会に偶然この講習会があることを見つけた。
案内を良く見れば東京での開催は3回目だ。
つまり1,2回目は、部署の誰も講習会の存在に気が付いていなかったわけで、
ダメ押しの回にようやく参加したというわけだ。
学会の指針なんかではなく、基準法だぞ。こんなことでいいのか。

それはさておき、1月12日に出席してきた。
この手の講習会、丸1日もやればたいてい眠たい時間が出てくる。
しかし今回は20,000円という高額の受講料だったためか(嘘)、
全く眠くならなかった。理解したかというと別問題だけど。
午後の設計例なんかは説明が早いよな。
どっちせよよほどの天才でもなければ、テキストを受け取ったその場で
理解するなんて無理な話。
持ち帰ってじっくり自分でエンピツを動かさなければものにできない。
このテキスト、エンピツを動かすべく設計例が9例もある。
エネルギー法は木造,RC造,S造はもとより、制震構造(履歴型ダンパー)も
対象にしていて、相手を選ばない。
身に付けたら幅広く使えるという感じだ。

この告示(平成17年国交省告示第631号)によって、
今や免震(平成12年建設省告示第2009号)も制震も確認申請の範囲になった。
免震も制震も特別な技術ではなく、普通の技術となった証だ。

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書きそびれた講習会

昨年の夏以降もいくつかの講習会に参加したが、感想等を上げていなかったので
その講習会の日付と名称だけを記す。

2005/07/19 「鉄骨鉄筋コンクリート造配筋指針」改定講習会
2005/09/30 パッシブ制振構造設計・施工マニュアル講習会
2005/10/19 「建築物の耐風設計のための流体計算ガイドブック」講習会 
2005/11/01 免震構造講習会-免震建築物の設計を考える-
2005/12/20 建築構造物の健康診断に関するワークショップ
2005/12/21 告示計算法を用いた実践的免震構造の設計技術の紹介

みんな読めば役立つことが書かれている。
中でも9/30のパッシブ制振と11/1の免震。いずれも主催は日本免震構造協会だ。
勉強していかなければならないのに、読まないままのテキストばかりが溜まっていく。

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2005.11.22

Yahoo!ニュース - 産経新聞 - 耐震強度偽造 倒壊の恐れ12棟 国交省公表

リンク: Yahoo!ニュース - 産経新聞 - 耐震強度偽造 倒壊の恐れ12棟 国交省公表

一級建築士でもあり、現在構造設計部に所属している私の
バリバリの本業ネタである。

どんな分野でも、状況が明らかでない段階では軽々しく発言できない。
その方面に詳しければ詳しいほど、そうすべきであることを知っているであろう。
だから技術論と責任論についてはここでは述べない。
まだその段階ではない。

最初にこのニュースを聞いて感じたことは、
「そんなことする奴が居るんだ」という驚きである。
構造計算書は、今回問題となっている規模の建物であれば
数100ページのボリュームである。
確認申請で、隅から隅まで一字一句見ていないことは
最初からわかりきったことで、故意にごまかそうと思えば
たぶん可能であろう。
しかしそんなことをする奴は居なかった。
役所や審査機関も、意図的な偽装は想定外だろうなぁと思う。
(今回は稚拙な手口だったらしいが、それに引っかかることが
想定外であることの証だ)

そして今感じていることは、報道のテキトーさ、いい加減さである。
内容の正確さよりも大げさに伝えれば良いと考えているとしか思えない。
客観性を重視するよりも、読者や視聴者という
素人受けすることを目的としているように見える。
記者の不勉強さも気になる。

語句の誤用はもう日常茶飯事。
構造設計の話なのに、
新築早々雨漏りするとか建具の建て付けが悪いという
施工上の問題を住民の声として取り上げる。
(構造の不具合によって雨漏りや建具のゆがみにつながることはあるが、
初期段階から現れているのであればそれは施工の問題と言える)
民間に審査を開放したことが、今回の事件に繋がったかのような思いこみ。
(役所が民間よりちゃんとチェックしているって誰が決めたの?)
「~の可能性はある。」という専門家のコメントは、
低い確率で存在する(ほとんどの場合~以外である)ことを述べていると思うのだが、
~を強調するように書かれ、下手をすると~の部分が見出しに来る。
などなど。

タレントやスポーツキャスターや経済などの専門家。
全く関係ない分野の人々が、何にも解っていないのに
思い付いたことを言う。
たまに建築の専門家が出ていることがあるにはあるが、
先に書いたように、全ての状況が明らかになっていない状況では、
歯切れの良いコメントなど出来るはずはない。
歯切れの悪さを建築業界の暗部と捉えてツッコミを入れるか、
さもなければ自分の思いつきに近いコメントを言わせて溜飲を下げる。
専門家の話など最初から聞くつもりはない。
(聞いても解らないから次のするべき質問ができない)

今回のこの事件の報道を見ていて、
新聞にもガッカリしているが、
テレビのコメンテーターにはガッカリを通り越して呆れて物が言えない。
自分は素人だからコメントに責任がないと思っているのなら大間違いだ。
的外れなことを言うくらいなら解らないと言うべきである。
自分の専門分野以外の話題では気が付かないが、
気が付いていないだけで
すべてのニュースに関して
的外れなコメントを聞かされているのだろうなぁと思うとゾッとする。

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2005.02.07

「鉄骨構造の設計」講習会

 1月28日、日本建築学会関東支部で出している「鉄骨構造の設計」講習会に行ってきた。このシリーズは少し思い出があり、「鉄筋コンクリート構造の設計」は大学のRC構造の教科書だったし、「耐震構造の設計」は研究室の先生も執筆者の1人で、私の研究室時代に改定されゼミのテキストに使った。いずれも1世代前のA5版の頃の話だ。いずれも最近改定されB5版になった。そして旧版は記憶にないが、「基礎構造の設計」も改定版が出た。

 ところが「鉄骨構造の設計」を見かけたことはなかった。この度新しいテキストを手にとって中を読むと、刊行された1968年以後のことが書いてないので、他の3構造とは異なり、改定をサボっていたのだろう。いくら良い本でも30年以上も前の本はなかなか使われないものだ。たまたま今、小さいながら鉄骨構造の実施設計を初めてやっている。全くの経験がなく読むのと、自分で実際に手を動かしてから読むのとでは、理解力に大きな差が出る。いいタイミングで出てくれた。

 今まさに必要としていることだから、勢い込んで行ったのだが、やはり途中で眠くなってしまった。特に設計例を説明してくれた先生は、200人近い聴衆に向かって話しているというより、ムニャムニャとひとりで話していて、まじめに聞いていても理解できる話し方ではなかった。今必要なところだけ読み、後は帰ってからじっくり読まなければならないのだが、まだ放って置かれている。

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2005.01.11

津波荷重

 何気なくビルディングレター(日本建築センター,2004.11)を見ていたら、「津波に対する建築物の構造設計法について」という記事を見かけた。「その2:設計法(案)」と書かれているから、10月号にもその1があるのだろう。しかしなぜか10月号が見つからなくてまだ見てはいない。

 昨年末2004年12月26日に、インドネシア西部、スマトラ島沖でマグニチュード9.0という史上最大規模の巨大地震が発生し、それに伴い大津波が発生した。あれから半月が経つが、毎日トップニュースの扱いであり、未だに発表される死者の数が増えている。

 いくら岡田恒男先生が執筆しているとは言え、この大津波が発生していなければ、「『津波に対する設計』って言ったって、あんたー。」ぐらいに軽くあしらってしまったかもしれない。日本では、頻度の問題と(多分)荷重が巨大すぎて設計にならないという理由で、津波と竜巻に対しては構造設計がされていない。

 本文中には津波荷重T(温度荷重と同じ符号だ)と、いかにもという感じで書かれているが、これを機に津波荷重に対して設計せよという風になるのだろうか。良くも悪くも注目されるタイミングで発表されたものだ。

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2004.12.24

第18回風工学シンポジウム

 もう20日も前のことになってしまったが、12月2日に第18回風工学シンポジウムに参加してきた。1日~3日までの3日間だったが、仕事の関係とセッションを選んだ結果2日の午後にした。場所は乃木坂の日本学術会議講堂である。そう言えば日本学術会議って、日本風工学会(だけではないが)がお金の管理等を委託していたのに、不正経理があり、手を引いたんじゃなかったっけか?でも場所(講堂)は借りるんだ。この日本学術会議講堂では、何年か前の風工学シンポジウム(確か第16回)で1度発表したことがある。日本建築学会の大会のように学校の教室といった狭さではなく、すり鉢状の講堂であり舞台がある。会場は広いし聴講者からは若干見下ろされる感じで、ちょっと注目を浴びる感じなので、その分緊張する。2日の午後は以前一緒に研究をしていた人たちの、その後の研究の発表を聴いた。「自分も研究をやりたいよー」って思った。

 3日間の最後には特別セッションとして、「最近の強風災害の実態と教訓-2004年の被害を中心として-」というのがあった。3日は行っていないので聴いてはいない。今年は台風が6つも上陸し、それぞれ被害をもたらしていった。それでも10月23日に新潟県中越地震が発生すると、台風災害のことはすっ飛んでしまったかのような扱いである。先日発表があった今年1年を表す漢字に「災」が選ばれた。いちいち毎年覚えていないが、兵庫県南部地震と地下鉄サリン事件があった1995年は「震」だったはずだ。来年はよい年になって欲しい。

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2004.12.07

耐震設計の最前線

 建築雑誌9月号で「耐震設計の最前線」という研修会を見つけた。日本建築学会関東支部神奈川支所が主催である。学会に支部があるのは知っていたが、支所があるのは知らなかった。それはさておき、メニュー(下記)を見てどれも面白そうだと思った。大体この手の講習会は、丸1日あっても興味があるのは1つだけ。多くても2つがせいぜいである。だから、その1つのために1日を潰したくないという気持ちと天秤に掛けてしまうことになる。趣旨説明の際に洪先生も、関心を持ってもらえるテーマを選んだと言っていたが、個人的な興味としても、現在の業務としても、こんなにヒットしているのは珍しい。今回は3分の3の大当たりだから、横浜まで行こうという気持ちにもなり、あっという間に申し込んだ。そして20日ほど前に新潟県中越地震も起こり、まさにホットな話題であった。

  「耐震設計の最前線」
11月13日(土) 13:00~16:30
  趣旨説明
洪 忠憙 (明治大学)
  設計用入力地震動に関する研究動向
長橋 純男 (千葉工業大学)
  -長周期地震動に対する-超高層・免震建物の応答性状
北村 春幸 (東京理科大学)
  既存鉄筋コンクリート建物の倒壊-柱の崩壊変形評価に基づくIs値と倒壊の関係について-
芳村 学 (東京都立大学)

 長橋先生の位相差分分布の話は面白かった。位相差分の分布形状と包絡線が似た形状となるという話だ。しかし先生も言っていたように、言われてみれば大崎先生の本か何かで、見たことがあった気がする。だが震源からの距離によって位相差分分布の特徴が異なるという話は全くの初めてだ。震源からの距離が近いと、位相差分がある値に集中する傾向があるという。しかも震源からの距離には関係するが、サイトの地盤特性にはほとんど関係がないらしい。ここまではっきり解っているのなら、設計用入力地震動の作成に今すぐにでも取り入れられるのではないかと言う気がした。北村先生の話は2回目だったので、1回目に聞いたときほどの新鮮味は無かった。芳村先生の実験も興味深い。しかし体系付けてまとめていくには、かなりたくさんの実験をしなければならず大変だ。先生が最後のディスカッションのときに暴露したのだが、今回の発表は新潟県中越地震の結果とはあまり合わないらしい。確かにあれだけの地震でありながらRC造建物の被害が伝わって来ない。芳村先生ならずとも不思議だ。

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2004.10.26

2004年新潟県中越地震

 2004年10月23日新潟で大地震が起こった。17時56分の震度6強に続き、さらに余震と言うには大き過ぎる震度5弱以上の余震が当日だけで10回も起こった。うち2回18:11と18:34に震度6強、19:45に震度6弱を記録した。17時56分の地震は、計測震度が最大で6.3であったが、K-NETの地震計では震度7(計測震度6.7)であったという。

 地震の時、駅前の本屋に居て椅子に座って本を読んでいた。元々地震に気が付くのは早い方なのだが、本屋では座っている人はまれであるので、周りより相当早くに気が付いていた。少ししてから誰もが気が付くようなガサガサという揺れになった。その後何回も揺れた気がした。しかし本屋の誰もが気が付くような揺れはその後1回、全部で2回だったと思う。本は全く落ちたりしなかった。3階建ての3階に居て、短周期の揺れを感じなかったので、遠くの地震であることは解った。しかし地震などいつものことである。そのまま本屋に居た。しばらく(1時間以上)してから本屋を出て、駅前の街頭テレビを見た。「新潟で震度6強3回」の字幕を見て、(ニュースを見るために)あわてて家にすっ飛んで帰った。新幹線が脱線したというのを知ってビックリしたが、奇跡的にも1人のけが人も出なかったと知り、胸をなで下ろした。直後のニュースによれば、大した被害ではなさそうだ。しかし日が暮れているので被害状況が把握しにくいだけだ。それに本当に被害が大きいところは連絡すら取れないのだ。明日夜が明けたら続々被害が伝わって来るであろう。

 私は1995年1月17日の兵庫県南部地震は大阪で、2003年5月26日の宮城県沖の地震は仙台で経験している。どちらも震度5程度であったが、何が起こったのか理解できないのである。火を消すだとか逃げ道を確保するなどというのは、「あっ地震だ」と認識できて、体の自由が利く時の話であって、数え切れないほど振動台にも乗っていて地震の揺れ慣れしている私でも、せいぜい震度4までである。それ以上の本当に大きな揺れの時には、そもそも地震であるということを認識するのに間ができてしまうのだ(経験がないのだから仕方がない)。そして体の自由が利かなくなるのは言うまでもない。

 丸2日過ぎた時点で20人以上の人が亡くなったと伝えられている。兵庫県南部地震では丸2日過ぎた時点で2,000人の死者が伝えられていた。私は地震2日後に、2,000人にちなんで2,000円を日本赤十字に寄付したので、良く覚えている。田舎ということもあり、今のところ木造家屋以外の建物の被害は伝わってこないが、だからといって涼しい顔で居られるわけではない。私たちは地震列島の上に住んでいるのだ。

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2004.10.21

この私が報道ステーションに出演?

 昨日の午後のことだった。台風23号が四国に上陸し、年間台風上陸数を10個(平均2.6個,これまでの最多6個)と観測史上最多を更新した。21,22,23号は3号連続である。仕事は室内なので雨には影響されないが、夜半には関東地方を通過しそうなので、早く帰宅するために精を出して仕事をしていたときだ。

 テレビ朝日の報道ステーションから、社の技術研究所に取材の申し込みがあったらしく、「気象学者は、今後100年といった長い年月で考えるとさらに大きな台風が襲来することも考えられると言っている。強風によって建物は大丈夫なのか?」という内容で、さらに「建物が強風に耐えている風洞実験の絵(映像)を撮りたい。」と言うことだそうだ。もちろん、まさに関東地方に台風接近中になるであろう今晩の放送である。

 風洞実験なんて何日も準備をしてやるものであって、今から撮影なんて言ったって対応できるわけがない。もっともマスコミの奴らなんて、大体が相手の都合なんてお構いなしだ。実験は誰が対応しても不可能だが、コメントする人も技術研究所には居なくて、私のところに電話が来たというわけだ。実験がダメでも本社にコメントを取りに来たいらしい。

 上司に相談すると、広報部に廻すことになった。その後広報部から連絡がなかったので、断ったのだろうと解った。

 報道ステーションは基本的に毎日見ているが、この話が別の会社や大学に行って、誰か知っている人が出るかも知れないと思い、注意して見ていた。気象学者が風速70m/s級の台風(日本の観測史上の最大風速は、1965年9月10日に室戸岬で観測された69.8m/s)が来るかもしれないと言っていたが、その後に構造物の耐風設計の話にはならなかった。事情が解っていて見ていると少し尻切れトンボ気味だったが、巨大台風の可能性でもなんでも地球温暖化のせいにしておけば、もっともらしく説明したことになるようだ。

 仮に広報が断らなかったとすると、コメントできるのは実質私しか居なかっただろう。しかし日本中を見渡せば有識者は他にいくらでも居るから、この程度の者が専門家面してコメントするなど2,30年早い。それに(ニュースは見るけど)そもそもマスコミはろくなもんじゃない連中だと常々思っているので、絶対に出たくなかった。仮に取材を受けることになったら、コメントだけ作って上司に出てもらおうかと思ったぐらいだから、断ってくれてホッとしている。

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2004.10.20

学術フロンティア研究報告会

 16日に卒業した大学の学術フロンティア研究報告会に行ってきた。今年で6年目になるが、実際には昨年までの5年間で1つのテーマが終了しており、今年は新たなテーマでの1年目ということであった。

 自慢できることだと思うが(それとも単に暇なだけか)、この6年間全て出席している。これまでの報告書も全て手元にあるので、この報告会で毎年最初に行っている基調講演のテーマと講演者を振り返ってみたい。肝心の学術フロンティアの報告より、この基調講演の方が楽しみだったりするのが本音だ。いずれも言わずと知れた第一人者の先生方だ。
 平成11年 「阪神・淡路大震災と今後の耐震補強設計」
        工学院大学教授 広沢 雅也
 平成12年 「耐震設計の展開と展望」
        日本大学教授・東京大学名誉教授 秋山 宏
 平成13年 「スマート構造の建築・土木構造物への応用」
        東京大学教授 藤田 隆史
        「摩擦系ダンパーを用いた耐震補強技術の研究開発」
        日本大学教授 安達 洋
 平成14年 「変形能力と構造物の損傷」
        東京工業大学教授 和田 章
 平成15年 「地震災害と耐震構造 -これからの耐震研究と地震防災-」
        日本建築防災協会・東京大学名誉教授 岡田 恒男
 平成16年 「長周期地震動に対する長周期構造物の設計法
        -これまでの設計用入力地震波と検証応答値との比較から-」
        東京理科大学教授 北村 春幸

 今年は、阪神淡路大震災から丸9年を迎えた今年の1月17日にNHKで取り上げられて以来、この道の人間でなくても口にするようになった、話題の長周期地震動がテーマになっている。それもそのはず、北村先生はこのNHKの番組に出演していたのであった。とにかくテレビ(ましてやNHK)というやつは影響力が大きく、(広い意味で)耐震構造と名が付けば、二言目には「長周期地震動が来ても安全か?」と聞かれるこの頃である。どんな分野でも素人に難しい説明をしても解らないので、何かうまく一言でその特徴(地震動,応答)を表現したいと思っていた。その前にまずは本人がしっかり理解することが先決だ。話の内容はここには書かないが、おおまかには解ったつもりだ。講演後の質疑の時間は、たまたま疑問を呈する形になったので、先生方のやりとりも勉強になった。

 北村先生の講演は11月13日にも聴く予定である。内容はそれほど変わらないようなので、今回の資料を勉強して、疑問点は質問をぶつけたい。

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