最近、戦後当たり前に信じられてきたことのパラダイムシフト(価値観の転換)が
多岐に渡って起こっている。
前回のパラダイムシフトが終戦だったとすると、
終戦からバブル崩壊までが戦後という1つの時代だったと考えられるのではないか。
バブルが崩壊して10年以上が経つが、
その時代の全ての清算が済んだわけではないので、
まだ戦後という時代が終わったと言い切れるわけではない。
戦後という時代を象徴するものはいくつもあると思うが、
ここでは自民党とプロ野球を取り上げたい。
昨今のドタバタ悪あがきを見ていると、どちらも戦後の終焉と共に
その役目を終えていくものであるように思えてならない。
プロ野球は相変わらずの戦後のパラダイムにしがみついている。
Jリーグの台頭、看板選手のメジャーリーグへの進出、12球団時代の終わり。
球団合併で球界に衝撃 プロ野球、曲がり角に
お尻に火が着いているのに、これまでのやり方を変えようとはしない。
あまりにも同じスタイルが続いてきたために、変わりたくても変われないのだ。
オーナーと呼ばれる戦後を最初から最後まで生きてきた人に
戦後のパラダイムを捨てろと言っても無理な話だ。
それでも今改革をしようとしている。しかし遅すぎた感がある。
重傷になりすぎた患者に手術を施して、単に命を縮めるだけではないか。
自民党は来年が結党50年だという。
それに向け、結党以来の悲願である憲法改定の実現に向けて本格的に動き出した。
自民、憲法改正で公・民に協議機関設置呼びかけへ(読売新聞)
自民党結党50年という単なる1政党の区切りに、
それを記念して日本が誇る平和憲法をいじくられても、
憲法は自民党の私物かとも言いたくなる。
50年はともかく、アメリカのアーミテージ国務副長官も
日本の憲法第九条が日米同盟にとって邪魔な存在であるという趣旨の発言をした。
憲法9条は日米同盟の妨げ(共同通信)
アメリカの大統領が世界平和にとって邪魔な存在であると言ってやりたいが、
これを聞いて自民党は勢いづいているだろう。
機が熟したと見て来年あたり憲法改定を画策するのだろう。
しかし国民は憲法を改定したいと思っているのだろうか?
個別の条文それぞれ対して賛否はあるかもしれないが、こと第九条に関しては
これが自民党の命取りになるのではいか。
私たちは現実にそのような光景を見ている。
政権与党になることを悲願にしていた社会党が、
まさにその政権の座に着いたことで死んでしまった。
自民党の悲願であった、憲法第九条の改定を国民に提示した
その時(野望が叶うその時)が自民党の寿命が尽きる日ではないか。
プロ野球とりわけ巨人と万年与党の自民党は、どちらも戦後という時代の
勝ち組であり、まさに大衆の支持を武器にした負けないものの象徴であった。
終身雇用制と並んで、これらに乗っていれば一生安泰で居られたのが戦後であった。
戦後という1つの時代が終わろうとしている今、
自民党とプロ野球が崩壊することによって、パラダイムシフトが完了し、
国民ももうあの古き良き時代ではないんだと心から感じるに違いない。
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