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2006.01.22

[書評] 誰が文明を創ったか

ウィル・デューラント:誰が文明を創ったか,PHP研究所,2004

誰が文明を創ったか きっかけは全てジャレド・ダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」にある。ソシュール入門で書いたように言語学に関心を持ったのも、遺伝子で探る人類史で書いたように文明以前の歴史に興味を持ったのもである。言語学や人類遺伝学は文字情報が存在しない時代の人間社会を読み解くツールである。文字による記録のある時代になると、各地・各時代の歴史はそれぞれ掘り下げられていて、それぞれの地域の文化を述べた本もたくさんある。文化・歴史の分野は各論は非常に多いのだが、全体像を俯瞰する本はまれである。たぶん難しすぎるのであろう。だからこそ、なぜそのような文化を持ち、歴史をたどるに到ったかについての根本的な問題を取り上げた本は読みたいのである。
 そこで本書であるが、期待はずれであった。原題は「HEROES OF HISTORY」で「誰が文明を創ったか」とはかけ離れているのだが、それだけではない。まず著者の発想が西洋的な感覚に偏りすぎている。次に文明や歴史というより思想的・宗教的・哲学的・詩的・芸術的すぎる。ある人物やある出来事を書くとして、数多くの中からなぜそのエピソードを取り上げたのかよく解らない。途中斜め読みになったせいもあるが、私には何が言いたいのか全く解らなかった。☆

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