[書評] マクスウェルの魔
戸田 盛和:マクスウェルの魔,岩波書店,1997
全4巻からなる物理読本シリーズで古典物理の世界を扱った第1巻。一般向けに広く浅く取り上げた本であり、このような目的で書かれた本は珍しくはない。しかし他とは違う何かがある。ハウツー本のようにあるトピックスを取り上げて解説を付けているわけではない。どちらかというと読み物である。人類が疑問に思ってきたこと、原理を発見してきたことを歴史を追って順に取り上げている感じがする。この順番というのは読者の疑問の順と言ってもよい。だから読みやすい。高校生はもちろん中学生でも頑張れば十分に読める。だが幅広く取り上げて説明が最小限だから物足りない気もする。縦書きで数式はほとんど無いから、文系向けの物理の教科書といった感じがする。☆☆☆
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