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2005.09.27

[書評] ローマから日本が見える

塩野 七生:ローマから日本が見える,集英社インターナショナル,2005

ローマから日本が見える 歴史を知って面白いと思うことは、歴史的事実そのものよりも、自らが生きる時代に重ね合わせられるところにあると思う。国や時代が異なっていても、人間のやることというのはバカバカしいほど同じなのである。
 本書はローマ人の物語という歴史を書く著者が、ローマの歴史と現在の日本という2枚の紙を重ね合わせて、ローマ側から透かして見るものである。2章から8章まででローマの歴史の前半分(ローマ建国から帝政ローマ初代皇帝アウグストゥスまで)をダイジェストに伝え、9章でローマから日本を見る。
 この本の読者として誰を想定しているのであろうか。ローマ人の物語を読んでいなくてこの本を手に取る読者は少ないと私は思うのだが、そういう人には若干ネタばらしをすることにより、この本をきっかけにローマ史に興味を持つことになるかもしれない。ローマ人の物語の宣伝としては良い。しかし大部分はローマ人の物語を読んでいる読者だと思う。だとすると1章から8章までは不要で、9章の約30ページだけが新しい内容ということになる。
 それに冒頭で書いたように、歴史と現在の重ね合わせによる相違点は自分で見つけ感じるから面白いのであって、誰かに解釈を加えられるのは押しつけがましい。元のローマ人の物語自体が正しくは歴史書ではなく小説なのだから、矛盾する話ではあるのだが・・。☆☆☆

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