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2004.10.28

[書評] 100人の20世紀 上・下

朝日新聞社:100人の20世紀 上・下,朝日新聞社,1999,2000

100人の20世紀 上・下 本を選ぶのは、ご飯のおかずを選ぶのと同じで、意識していないと自分の好きなものばかりを選んでしまう。しかし偏りのない食事が健康な体を作るように、幅広い読書が健全な教養を作ると考える。そうは言っても、読んだこともない分野の本は手を出しにくいことも事実だ。そう思っていたときに選んだのがこの本だ。20世紀に生きた100人を取り上げた短い伝記集で、日曜日の夕方にテレビでもやっていた気がする。ポイントはタイトルが「20世紀の100人」ではなく、「100人の20世紀」であることだ。つまり20世紀という時代を代表する100人を取り上げたのではなく、あくまでも焦点が個人にあって、彼または彼女が生きた20世紀という時代を読者に投げかけているのである。1人に付きたかだか10ページ程度しかなく、たいそうなことは書けないから、大胆な絞り込み作業が必要になってくる。そこに執筆者の主観が見えてくるから、企画として面白いと思う。有名な人だけではなく、無名な人(世間の評価が不当に低い人)にスポットを当てられるのも「100人の20世紀」だからである。最初に書いたように、幅を拡げていきたいときに、きっかけとしてこういう本から入るのも良いのではないだろうか。☆☆☆

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