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2004.07.04

[書評] モノの世界史

宮崎 正勝:モノの世界史,原書房, 2002

モノの世界史 様々なモノを取り上げ、それらが生み出された歴史を紹介していく。しかし豆知識・トリビア本のように、そのモノごとに輪切りにして行くわけではなく、あくまでも世界史の流れの中でのモノの誕生である。そのため、そのモノがどのような背景で生み出されたのか、それによって世の中がどう変化したのかが良く解るように書かれている。世界史というのは学校でも習うが、考えてみれば単にそれは王朝や政治の歴史であり、それぞれの時代に何があって、どういう生活をしていたのかは想像しにくかった。例えば現代のヨーロッパ人は、ナイフとフォークを使って、パン,パスタ,ジャガイモ,トマトを食べて、ワイン,紅茶,コーヒーを飲む。アルファベットを使い、キリスト教を信じ、法治国家に暮らしている。当たり前すぎて疑問すら抱かないこれらとて、それぞれいつかどこかに始まりがあった訳である。世界史の中で生み出されたものは、何も火薬,羅針盤,活版印刷機だけではなく、むしろ人々の生活を変えたモノとはこういったものではないだろうか。意外なモノが昔からあったり、逆に最近まで無かったり、由来がおもしろかったり、へぇなるほどと思わせるものも多い。この本の残念なところは、文章が箇条書きというか、ブツ切りのようになっていると感じるところだ。長い歴史、様々なモノを取り上げているので、簡潔に書かなければならなかったのかもしれないが、歴史という流れを重視して物語的に書いてあれば、読み始めたら止まらなくなるほどおもしろかったのではないだろうか。☆☆☆☆

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