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2004.04.20

[書評] 数字に弱いあなたの驚くほど危険な生活

ゲルト・ギーゲレンツァー:数字に弱いあなたの驚くほど危険な生活,早川書房, 2003

数字に弱いあなたの驚くほど危険な生活春 それなりのボリュームがある本だが、本書で言っていることは2つ。条件付き確率での表現より自然頻度での表現を用いるべき。相対リスクによる表現は変化を誇張しやすい。後半ではおもしろい題材も扱っているのだが、なにせこの2つが病気に関わる題材ばかりで何章にも渡って続く。様々な分野で同様のことが起こっていると思うのだが、著者の目の届く範囲は広くないようだ。確かに確率は、ちゃんと聞いたり計算をすれば理解できるのだが、感覚で判断すると誤っている場合が多い。医師,弁護士,技術者,保険外交員であれば、これを逆手に取って、有利な数字になるような表現方法を恣意的に選択することができる。逆に患者,陪審員,消費者であればこの恣意的な表現にだまされないように気を付けなければならない。私も仕事柄、確率を使って話さなければならないことがあるが、図を描かずに言葉だけで相手に伝えるのは本当に難しいと感じている。このテーマ自体はとても奥が深いので、もしあれば他の著者の著作も読んでみたい。☆☆☆

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